Lost Town
2015年2月28日(土)
りきまるサンと神奈川県海老名市でのLIVEへ向かう途中の話です。
車を走らせ、東日本大震災以降初の双葉町へさしかかる
高く晴れた青い空と何事もなかったような住居群
それが無人であることのギャップが
頭と心を変にさせる
メインストリートも各個人住居へもバリケード
「帰宅困難区域」
明るい未来の真の姿
本当にここが震災の前の年に訪れた時、
町の人たちの笑顔で溢れていた場所なのだろうか
僕は間違いなくこの街へ来ていた
この体育館の横でたくさんの町の人たちとお祭りに参加して盆踊りを眺めていた
人懐っこい町のひとたちから西瓜を一切れいただき
足元に飛んできたショウリョウバッタを草むらに逃がしてあげた
http://sj200.blog83.fc2.com/blog-entry-454.html
そう、間違いなくここでたくさんの町のひとたちに触れた。
僕は間違いなく町のひとたちの美しい踊りを眺めていた
この町で生まれ育ったひとたちは何処へ
僕の唄を気に入ってくれたヤスさん夫妻の生まれ育ったこの町よ
推進しているお方よ
仕方がないと言っているあなたよ
来てごらんなさいな
この放射能で汚染された町に
震災直後のまま解体も出来ない富岡町を
歩けるなら歩いてごらんなさい
解体できない理由を考えてごらんなさい
人々が生活していたことを
一軒ずつ回って
想像できるなら
人間はこの町に何をしでかしたの?
自然災害以外の視えない何をしでかしたの?
この静けさの中ならよく考えられるかも
時折囀る野鳥はすぐに何処かへ飛んで行くよ
このレールの先には何があったんだろうね
負の遺産を相続するのはどの子たちなんだろうね
僕には子供はいないけれど想像できるよ
本置き場はこの国のどこにあるの? 世界のどこに?
増え続ける放射性廃棄物の本置き場は
地球のどこに? 宇宙のどこに?
当然、何万年も置いてもよいって場所のことだよ
やれ平和憲法改正だ (やれ戦争だ)
やれ世界中の選手招待してオリンピック競技だ
やれ辺野古の美しい心のひとたちを殴っただ
やれ安全なので原発再稼働だ
誰が言ってるの?
来てみてよ。
今回僕は入っちゃいけないところには一切入っていないよ。
来れるんだよ。
失われた町に。
真実を見つめる勇気があるなら。
その後に議論しようね。
原発も戦争も絶対にいらないんだよ。
2015.03.05 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 東日本大震災
