Bruce Springsteen "Wrecking Ball" [Special Edition] 2012'
Bruce Springsteen の新譜、しっかり発売日の昨日に入手!
数々の偉大なアーティストが偉大な音楽を産み出して来たけれど
僕の中で唯一いつまでもファンを裏切らない男 Bruce Springsteen
そもそも偉大なミュージシャンは変化し転がり続けつつも
根本たるものは揺るがない
肉体的にも精神的にも
新譜を手にする瞬間のドキドキは学生の頃と全く変わらない
僕は学校を抜け出して、または仕事を抜け出して
ターンテーブルに、そしてCDプレーヤーに届けられたばかりの盤を置き
正座をして聴くのです。
大袈裟でしょう? でも僕の中でそういうもの
そしてブックレットを取り出し秀逸な三浦久さんの和訳の歌詞とブルースの歌を同期させて聴くんです。
この瞬間がはじめてブルースの新譜を体感する瞬間。
それにしても今回のアルバムは強烈だ
過去のアルバムは? もちろん強烈であらためて「生きる理由」を考えさせられたさ
現在のアメリカの経済危機、ハリケーン被害にあった人たちの実状、政府の対応
我々が経験した3月11日の地震、津波、そして原発、放射能汚染、政府の対応
「怒り」だ。
「怒り」はネガティブな要素は含んでいないんだよ
本来導くべきひとたちが弱者を見捨てる現実
「We Take Care Of Our Own」
「俺たちは俺たちでどうにかしてやる」
憤りを通り越したあとの怒りと決意表明
それにしても全曲一貫している
そしてブルースのソングライティングが凄まじい
震災後、たくさんの人たちが、いわゆる「復興ソング」を作って来た
僕もまわりから求められたし意識した。どうにか出来ればって考えた。
でも、とてもデリケートな問題だと思った。
トラック11の「We Are Alive」を聴いた時
「これだ」と確信した
「復興ソング」に違和感を感じたのは
皆、生きてるもの視点で生きてるものにしか歌っていないからだ。
命を落としたものたちの精神は生きているんだ
そして、生きてるものたちの善意に同調する瞬間を待っているんだ
そう、どの瞬間にも彼らは生きているんだ!
解釈は人によって違うだろう
でも僕はこう受け取った。
長い歴史を振り返った時、ひとつの苦難を乗り越え人々がひとつになった瞬間として
「今」刻まれる行動をとるべきだ。
去年から人のために行動とってる人は続けるだろう
金儲けに翻弄して弱者に目を向けないもには
行動を問われる「審判の日」が近づいている
去年この世を去ったビッグ・マン、クラレンス
ブルースは全身全霊をかけてリスペクトを表した
僕の中での Rock のカタチはこうだ
歌詞が全てなんだ
そしてすべての思いを込めてシャウトするんだ
だから Bruce Springsteen なんだ
2012.03.22 | | コメント(0) | トラックバック(0) | レビュー
