2016年10月THE 帰郷 北海道ツアー #01 「帰路編」
2016年10月5日(水)
台風シーズンのこの時期は交通機関が最も安く、秋のツアーには最適な期間!
とは言いながらも 「台風の影響で揺れても平気です」 って書類に署名してから乗船したのは初めてでドッキリ
仙台港から苫小牧港へ向けて出港するのは19:45でもうすっかり夜
今回は港を離れてゆく様をずーっと眺めていたよ
不思議と色々考えてしまうものだよ
この街に来て何年になるだろう?
こうしてこの街を離るのは何度目だろう?
僕は何か変わったのだろうか?
震災直後の港の姿をシンクロしてしまったり
とにかくこの瞬間は色々と考えてしまうものだよ
シーズンオフの船内はまるで貸切のよう
八島さんと一緒にJUNxKEN ツアーのときは存分に船内施設を楽しんじゃうけれども
ひとり旅は部屋で読みかけの本の続きを読んだり
持ち込んだギターでメロディを探ったり
そうしてるうちにうとうと眠りについて
あっという間に苫小牧港
サインした割には大きな揺れに悩まされることもない快適な海の旅
たいしてお腹も空いていなかったのでマルトマ食堂にも寄らず
虹を撒き散らしながら道東の故郷を目指す
札幌と十勝、同等を結ぶ国道274号線
占冠手前で寸断
報道規制なのかほとんど本州にはこの台風の大変な被害が二ユースで知らされることもない
だから僕は自分の目でも確かめてみたかった
「落橋」
全力で復旧にあたっているのだろうか?
東北や福島のようにないがしろにされていないだろうか?
中央でオリンピックに浮かれる必然性はあるのかい?
議論する場合、僕は表現者の端くれだから弱者の立場でいつも判断したいと考えます。
表現者は長い物に巻かれれた瞬間、魂の輝きは消え失せるものだ。
だからはっきり言おう
この国はオリンピックに金かけてる場合じゃない
十勝の農家の皆さんのダメージは計り知れないと聞く
僕らは食卓に影響が出始める数ヶ月先にならないと気がつかないのだろうか?
この国はオリンピックに金かけてる場合じゃない
僕の尊敬する詩人じゃないけど
異論ある人間は福島のアンダーコントールを説明しなさい。
複雑な気持ちのまま高速道路で迂回して故郷を目指す
この標識が見えたらもうすぐ
朝からさすがに何も食べていないので
昔よく通った 「海皇(ハイファン)」 へ
そうしたら懐かしいな、マスターがいてさ、昔話に花が咲いたよ
大好きな 「霧色ラーメン」 に昔みたいに角煮多めに入れてくれてさ
あれから色々あって今歌って生きてると言ったら喜んでくれてね
10/7のコンサートのフライヤーも貼ってくれたよ
そして何より霧色ラーメンの美味さが変わらなくてさ
ほっぺたにジーンと染み渡ったんだよ
食後のアイスキャンデーもまだ配ってたなんてにやけてしまったよ
ありがとうマスター、また来ます!
それから
僕の生まれた街の東側へ向かうとすっかり夕焼け空
そのオレンジ色の中から友達がお出迎え
今回の釧路LIVEでお世話になった里佳ちゃんも
やっぱり自慢だよね、世界三大夕日
友たちは夜勤に出かけ僕は実家へ
母は僕がラーメンを食べたばかりと知る余地もなく
一生懸命僕の好きな「ザンギ」を揚げてくれていました
さぁ、久しぶりに頑固な父親と酒を酌み交わすとしよう!
つづく
2016.10.09 | | コメント(0) | トラックバック(0) | SLOW TRIP
