ライトグリーンラベル
みなさん前回ご報告したCD「やるせない月夜背に口笛」たくさんのご予約メールありがとう!!
http://homepage.mac.com/ken_k/shop/shop.html
もう手作りじゃ追いつかないかも、。
業者に委託するか、。うーん
とにかくありがたい話です。
みんなに支えられてキクチケンイチはシアワセモノです!
ありがとう!
2009年9月9日
やれ幻だ伝説だの言われてるギターだけど僕の部屋にふらっとやってきた。
この時代のシリアルナンバーはダイナミックギターから続く生産台数順につけられている通し番号のようで
正確な製造年月日が特定困難であるが前のオーナーによると1966年製との説明であった。
日本初のオリジナルギターとして1966年10月より発売されたFG-180。
"FG"はFolk Guitarの頭文字。
この最初期のライトグリーンラベルと呼ばれるモデルは 1968年5月までの約1年半の製造期間。
その後所謂「赤ラベル」に変わって行く。
外観上の特徴はヘッドのYAMAHA「エクステンド(平体)ロゴ」
「釣り鐘トラスロッドカバー (The FGのデザインとも違う)」
「5mm ポジションマーク」
「丸みをおびていない小さめのピックガード」「大きめカバ材エンドピン」
「ライトグリーンラベル (マークが音叉ではなくピアノ)」
これをはじめて持ったときの感想は「何コレ軽い!」「ネック握りやす! (赤ラベルより若干細い)」
そして「文句の付けどころの無いサウンド」飽きない。
合板だろうがなんだろうが関係ないハコ鳴りシャラシャラのトーン。
サドル、ナット、弦高調整が絶妙で弾いていて気持ちが良い
しかもこの1本はタイムスリップしたかのような美しさ。 ヘッドのYAMAHAの平体ロゴに擦れもなし。
サイド・バックは特に傷も少なく驚きのコンディション。
ペグはさすがに交換されていた (The FG用とおもわれる) しかし絶妙なトーンバランス。
日本が世界に向け気合いを入れた量産ギターなんだと感じずにはいられない。
その後赤ラベルとなり当時の平均初任給に値する価格だったにも関わらず大ヒット、
1968年以降生産数が相当に増えバラツキを見せるようになる(実際どのFG-180もそのトーン&音量で鳴るわけじゃない)
日本のギターの歴史に触れられる1本。
はたして当初の3ヶ月だけ作られたと言う単板のライトグリーンラベル FG-180は存在するのだろうか?
それこそが本当の幻のギターだと思う。
YAMAHA FG-180 1966' #589297
Top : スプルース合板 Back & Side : マホガニー合板
Neck : マホガニー ブリッジ & 指板 : ローズウッド
2009.09.10 | | コメント(0) | トラックバック(0) | EQUIPMENTS
