キャッポウ
昨日一緒に暮らしてきたプレーリードッグのキャッポウが天国へ行ってしまった。
プレーリーハウスのたくさんのプレーリードッグの中から
2002年3月生まれの彼女を千歳空港へ迎えに行ったのは2002年8月10日のこと。
スタイル、顔、毛並み、とっても美しい子だった。
女の子だから「エクレア」などと言う甘い名前を考えていたんだけれど
迎えた日に聴いた鳴き声「キャッポウ!」
名前は「キャッポウ」に決まった。
好奇心旺盛で、頭も良くてすぐにいろいろ憶えて自由を求めた。
プライドも高かった。
そして犬や猫の数倍甘えん坊でいつも撫でて欲しくて僕を呼ぶのさ
「キャッポウ!」
寂しかろうと男の子のモゲラを迎えたのは二ヶ月後の10月26日
別々のケージ。互いに緊張しあい中々仲良くなれず喧嘩の毎日
心配する中、じょじょに距離を縮め
初めてふたり添い寝したのは一ヶ月後の11月23日
それからのふたりは仲がとても良くいつも抱き合って寝ていた
僕の都合で札幌から仙台へ引越。
彼らにとっては4度目の引越 (北アメリカ~愛知~札幌~仙台)
それから僕とキャッポウとモゲラは3人で暮らした。
部屋に遊びに来た僕の友達みんなに愛された。抱っこしてもらって撫でられて幸せそうだった。
かわいいからこそ、欲しがるオヤツを最小限に自然界の仲間となるべく近い食生活にした。
僕は不健康な好きなものばかり食べていたくせに、。
月日は流れ
今年春頃からキャッポウの腰回りが痩せてきた
成長期の子にあげる高カロリーのプレーリーポップを食べさせ続けた。
けれど食欲もなくなり痩せる一方。
先週にはもう骨と皮だけの状態にまでになった。
そして昨日の午前4時頃、食事場付近で倒れたキャッポウ
抱きかかえ名前へ呼ぶと目を開ける
ゆっくりと腕を動かす
いつもの抱っこしてあげるカタチをとり数時間撫でながら話しかけた
あまりの痩せ方、変貌、
「もう頑張らなくていいんだよキャッポウ」
それからいつものチモシー牧草のところに寝かせた
するとモゲラがやってきてキャッポウのカラダにくっつく。
ずっと離れない。
なんという重い時間の流れ
何度もキャッポウの様子をのぞき
モゲラがそばを離れのそのそといつも小屋に戻った
16:00、キャッポウは天国へ行った。
小雨降る漆黒の夜の中、友達の静香ちゃんとキャッポウを埋めに出かけた
始めは離れた大好きな滝の近くと思ったけれどあまりに寂しいところなのでやめ
近くの小さな森の桜の大木の下に埋めた
朝になれば小鳥たちで賑わうところ。
さみしくないはず。
友達がくれた花を添えて最後のお別れ。
不思議なことにこの森に入ったときに一匹のホタルが僕の前をゆっくり飛んだ
ホタルなんて西表島以来だ。
小雨の中一匹だけゆらゆらと美しくてそれでいて愉快に。
まるでキャッポウの魂みたいだった。
キャッポウ、今までありがとう、
平均寿命を超えて一生懸命生きてくれたけれど幸せだったかい?
あんまり撫でてあげられなくてゴメンね。
最後まで誰にも負けない美しいプレーリードッグだったね。
はるばるうちに来てくれて最後まで一緒に暮らしてくれて本当にありがとう。
モゲラと頑張るからね。
僕も天国へ行けるような良い人間になるよう努力するから
また遊ぼうね
2010年6月30日 キクチケンイチ
2010.06.30 | | コメント(2) | トラックバック(0) | キャッポウとモゲラ
